広場の箱庭師~HPのたのしさ~

「HP(WEBサイト)を運営することをどう捉えているんですか?」と聞かれることがあるので、
今回は自分がHP活動について感じていることのコラムをば。

カウンセリングのひとつに箱庭療法というのがあるらしい(『箱庭療法入門』『トポスの知』)。
箱庭の中にある人形や家の配置や置き換えを通して、心療をするのだそうだ。
そういえば自分の小さい頃はレゴブロックを作るのが好きだった。
もう少し大きくなってからはジオラマを作ることが好きになったし、
思春期には戦略シミュレーションゲームにハマった。
いまではサッカーなどのスポーツのポジショニングやフォーメーションを考えるのが好きだ。

どれも自分の手の届く範囲で小さな世界を作る箱庭なのだろう。
振り返ってみるとすべて自分の手で組み上げることのできるものばかりだ。
落ち着きがなく、不安定な子供時代だったはずなのに、
箱庭を作っている間は気持ちが安定していたのを今でも覚えている。

最近ある友人から「戦略フェチのお前がシミュレーションゲームをしなくなったのは
HPをはじめたからだな」と指摘されたことがあった。
HTMLを接着剤にしてレゴのように情報をつなぎ合せてみる、中身を組みかえる・・・
HPの構築は確かにそういうセラピー的な要素があるのだろう。
そしてそれ以上にHPの最大の特徴は、ブロックや戦略ゲームと違って
箱庭を作る過程自体がそのままメディア活動になる点だと思う。

手作業でつくっている自分の箱庭をWEB(広場)にアップロードすることで、
訪れる人がその人なりの気持ちを感じたり知識を得て通り過ぎてゆく。
百人いれば百通りの感想、それはもう僕の手が届かないものだ。
その手の届かなくなったものが何かの拍子にまた自分の箱庭に帰ってくることもある。
まるで手の届くところにある手の届かないもののような、
コンパクト感とダイナミック感を両方感じられるんだから、
もうおもちゃやゲームなんかでは満足できなくなってしまう。

この箱庭と広場を行き来するような楽しみがメディアを作る楽しさなんだろう。
そう、このコラムを読んでいる貴方もまた、
僕が手作りした広場の箱庭に通りかかった一人なんです。
いらっしゃい、まろまろしていってね(^_-)

2003 10/25
まろまろコラム

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