中期にわたった東京滞在が終わったので(出来事メモ8/27~9/15)
故郷の大阪に帰る準備をせっせとしていたら、
岐阜の郡上(ぐじょう)八幡へ旅行するという知人たちから誘われた。
聞いたことない土地だし、名物の”郡上踊り”も時期的に終わっているらしかったので
あまり乗気はしなかったけど、どちらにせよ岐阜は通るので帰りがてら同行することに。
決めたはいいけれど三連休前日の金曜日だというのに
言いだしっぺが宿を確保していないことが直後に判明。
(だめじゃーん!)
仕方ないので僕が代わりにいそいで宿を予約することになった。
案の定すでに予約でいっぱいになっていた宿もあったので、
部屋の確保を最優先にとりあえず全員一緒の一部屋で予約を入れたら
あとで女性陣にマジギレされた(^^;
(なんでじゃーん!)
メンバー的に間違いが起こることはないし旅なんだから
別に気にすることないじゃないかと不審に思っていたら、
同行の女性たちは全員異性の兄弟がいないことに気がついた。
異性の兄弟がいるのか同性の兄弟なのかの差は
こういう時にも出てくるのかと少しおかしかった。
なんとか宿を確保したものの大阪から行く本隊と、
僕を含めた東京から行く分隊がどう合流すべきかわからなかったので
知人で鉄ちゃん(鉄道マニア)の安藤に聞くと、
待ち合わせ時間や乗換時間を計算に入れた完璧なタイムスケジュールを組んでくれた。
(すごいじゃーん)
車両や車輪などに熱を入れるハードウェア鉄ちゃんも遠くから見る分には面白いけど、
時刻表に熱をいれるソフトウェア鉄ちゃんは実益があるのだなぁっと感心。
そんなこんなで当日は東急目黒線西小山の友人邸から出発、
新横浜から崎陽軒のシュウマイ弁当を買って新幹線に乗り込み、
(崎陽軒っていうのがヒネリがないですな(^^;)
名古屋で東海道線に乗り換えて合流ポイントの岐阜駅に向かった。
岐阜駅で乗換え先の高山線の車中で大阪からの本隊と無事に合流。
久々の面々もいたのでおしゃべりしながら最終乗換えポイントの美濃太田に向かう。
美濃太田で長良川鉄道という聞いたこともない路線に乗り換えてみると・・・
なんと一両だけの電車で一時間に一本だった!(もちろん単線)
こんな電車に乗るのは生まれてから何度もないのでそれだけでワクワク。
一時間半ゆられてようやく郡上八幡に到着。
・・・はるかに遠い、郡上八幡(>_<)
郡上八幡は長良川と吉田川が交差する水の街としてしられている。
名水百選にも選ばれた宗祇ゆかりの宗祇水と郡上踊りが名物。
蕎麦の昼食を取った後に歩いてみると実にコンパクトな城下町という感じがした。
(江戸時代は青木氏五万石の城下町)
八幡城周辺を散歩しながらこれくらいの規模の内政って楽しいだろうなぁっと、
のんびりした土地なのに不穏なことを考えてしまった。
また水と踊りの他には食品サンプル生産日本一ということで、
食品サンプルの工房では体験やお土産があった。
さらに歩いていると山内一豊の妻ゆかりの地という標識を見つけた。
なんと!この時ちょうど読んでいた『功名が辻』(司馬遼太郎)の主役
山内一豊の妻”千代”の生地とのこと。
この作品では二人の結婚式からスタートするため、
彼女の生地についてはまったく認識していなかったので驚いてしまった。
郡上踊りも終わっているし何でわざわざ郡上八幡に?
見所ないじゃん?という気持ちを持ちつづけていたけど、
こういう思いがけない発見や出会いがあるから旅はやっぱり面白い。
縁は色々あるけれど本を読んでいるのも縁作りになるなとあらためて感心。
古い町並みや小川の小道を中心にある程度見てまわったので、
隣町のやまと温泉にいく。
この時乗らしてもらったタクシーの運転手さんは無類の釣り好きで
岐阜で勤めていた会社を辞めて郡上八幡に移り住んだという
筋金入りの釣りマニアだった。
タクシーの中では鮎釣りの話を延々と熱く語ってきた。。
驚いたことに次の日の朝に民宿を出るとこの運転手さんが通りかかって、
「どうせ行き道だから」ということでタダ乗せてもらうことになった。
街を歩いて最後に駅に向かうためにタクシー停留所をたずねたら
またまたこの運転手さんがいた(>_< )
一昨年、広島県の尾道に旅したときは村上水軍の話を熱く語る運転手さんに
出会ったがどうやら僕はこういう人とめぐり会うことが多いようだ。
郡上八幡を後にしたものの予定よりも帰る時間が早かったので
長良川鉄道沿線の、みなみ子宝温泉駅(岐阜県美並村)に途中下車した。
この駅は駅のホームから温泉に入れるという駅で
そのまろまろぶりが妙に気に入ってしまった。
何気に熱いぜ長良川鉄道!
郡上八幡だけでなくこの長良川鉄道沿線の雰囲気が気に入ってしまった。
同行した外資系コンサルタント会社勤務の人間が、
郡上八幡単体としてでなく長良川鉄道沿線を総合的に宣伝したらいいのに
っと言っていたがまったく同感だった。
ここ数ヶ月、右に左に動いていただけにホッと一息つける貴重な旅だった。
・・・というわけで一句・・・
2002 9/15~16
出来事メモ、西行法師プレイ