照屋華子・岡田恵子 『ロジカル・シンキング-論理的な思考と構成のスキル』 東洋経済新報社 2001

これが“まろまろ読書会”メールマガジン初発行になります。
みなさんよろしくです(^^)

さて、第一回目は『ロジカル・シンキング-論理的な思考と構成のスキル-』
照屋華子&岡田恵子著(東洋経済新報社)2001年初版っす。

「論理的な伝え手」になることを目的として書かれた本。
最近、法律を勉強している僕は論理性について
正面から考える必要性を感じたので購入したビジネス書。
才能や経験ではなく努力でコミュニケーション能力を鍛えようという姿勢は
すごく共感できるし演習問題も多くて
論理性というものを考えるきっかけとしては良い本だと思う。

ただ、MECEやSo What?/Why So?などのマッキンゼーのやり方を
そのまま紹介しているだけなのはちょっとオリジナリティが足りない気がした。
この本で得られるものは『問題解決プロフェッショナル』(斉藤嘉則)で
十分得られるのだと思う。
良いネタを扱っているだけにこういうマイナスが目立つのが残念。

以下は特に重要だと思う箇所の要約・・・
☆「メッセージ」=”課題”+”その答え”+”相手に期待する反応”
の三つが揃っていること

☆コミュニケーションに入る前の確認・・・
1:”課題(テーマ)を確認する”
・いくら自分が重要だと力んでも相手がいま検討すべき課題と
 認識できなければ議論の土俵にすら登れない

2:”相手に期待する反応を確認する”
・コミュニケーションの後に相手からどのような反応を引き出せば
 そのコミュニケーションは成功と言えるのか予め答えを用意しておく
・反応の中身→理解、フィードバック、行動

☆「答え」=”結論”+”根拠”+”方法”のどれが欠けてもいけない

○どのような時も課題と答えが整合しているのがロジカルコミュニケーション

○結論に付帯条件を付けるのは注意→定量化&定性的具体化で明確にすべき

☆書いたり話したりしている時に具体的でないと感じたら
問題が具体的に解けていないと考えるべき
→具体的とは「そういうならお前が自分でやれ」と言われたときに
 答えを用意していること

○文書が回ってきたら読む前にその文書の目的と
自分に期待されている反応を把握する癖をつけるべき

☆「MECE」=”Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive”
=「ある事柄を重複も漏れもない部分集合に分けて捉える集合の概念」
→話の細部に入る前に伝え手側の答えの全体像とその構成部分を伝えられる

○二つのMECE・・・
・全体集合を完全に要素分解できるMECE
 →年齢、性別、地域など
・大きな重複と漏れがないという約束事のMECE
 →3C(Customer,Competitor,Company)、
  4P(Product,Price,Place,Promotion)など

○「グルーピング」=「言いたいことやネタをいったん洗い出して
結論に対するMECEな根拠、方法になるようタイトルづけし
全体の構造を見やすくする方法」

☆”So What?””Why So?”
・「So What?」=課題に照らした時に言えることのエキスを抽出したもの
・「Why So?」=So What?した要素の妥当性が要素によって
         証明されていることを検証する作業
・概念図・・・
    「課題」
↑So What? ↓Why So?
    「要素」

☆「論理」=結論と根拠、結論と方法が結論を頂点に縦方向には
So What?&Why So?の関係に横方向にはMECEの関係になっているもの

○論理パターンの留意点
・”並列型”→根拠や方法がMECEであること、MECEな切り口が相手を
      説得する上で妥当なもの
・”解説型”→事実が正しいこと、判断基準が明示され妥当な内容であること、
      事実・判断基準・判断内容の流れが一貫していること

この本をamazonで見ちゃう

2001 8/31
問題対処法、作文指南、経営学
まろまろヒット率4

陰謀マニア

  らぶナベは自然に会話していても不穏な単語を使ってしまう上に

  事あるごとに裏読みしてしまうため命名された称号。

  どうやら「歴史マニア」から発展したようだ。

  用例:「考えすぎたら陰謀マニアになってこまっちんぐ」など

忙しい暇人の会

  忙しい時にかぎって暇人のように時間を使うという人生を贅沢に生きる会。

  らぶナベはその会長をつとめる。

  決して現実逃避ではなく現実への挑戦の会である。

  活動例:「レポート提出を明日にひかえて急に本棚の整理をはじめる」、
    「遅刻しそうなのにいつもやらない玄関の靴をそろえる」など

追記:mixiにはコミュニティも存在する。

妄想銀行

  妄想はためればためるほど利子が付くように膨らむので

  あたかも銀行のようだという比喩。

  英名はIMAGINE BANK。らぶナベは大阪支店長である。

  ゼロ金利政策とは無縁な利子がつきまくっている堅実な優良銀行である。

  類似例:「妄想証券取引所(NABEDAQ)で山田優銘柄ストップ高」など

痛いものコレクター

  らぶナベは「痛い」ものを集めるのが好きである。

  胸が苦しくなったり痛々しいものを見るとがんばって生きていこうと思うからである。

  しかし自身が一番のコレクションだと言われてこまっちんぐ。

  用例:「Xmasの夜にわざわざ合わせて飲み会やるツンドラーのリストって痛いよな」、
      「いま日本で一番痛い言葉&”セレブ”と”勝ち組”」など

がんばりすぎるな

  らぶナベは死にかけたことが何度かある。

  その1つが幼稚園の時に盲腸が破裂してしまったことだ。

  当時、彼はウ○コを我慢するのが好きで一生懸命ガマンし続けていた。

  来る日も来る日も波のように訪れる腹痛を乗り越えていった。

  あげくのはてに腸内で内容物が石化して盲腸が破裂、

  発見と手術が一日遅ければ確実に死亡していたという経験がある。

  夜勤の多かった看護婦の母がたまたまその日は家にいて

  病院嫌いのらぶナベをひっぱたいて病院に連れていき、

  ERでの緊急手術がおこなわれたので一命を取り留めることができた。

  このエピソードを振り返る度に、もしあのまま死んだなら、

  ウ○コを我慢して死ぬという実につまらない人生になっていたと感慨にふける。

  以来、人間というものはがんばりすぎてはいけないこともあるのだと気づく。

  命の代償に近い人生訓である。

 
  類似例:「がんばっても間違ってるならダメだよ」、「しんどいからって価値があるとは限らない」など

ツンドラーのリスト

  彼氏・彼女のいない連中ははたから見ていると

  あたかも永久凍土のように寒いので「永久凍土の会」なるものができた。

  その名簿が「ツンドラーのリスト」である。

  運の悪いことにらぶナベはそんなお寒いリストに入れられている。

  最近は開き直ってツンドラーズの普及にあたっているらしい。

  「我こそはツンドラなり」という方は男女問わず連絡されたし、

  共にツンドラな人生を共有すべし。

  活動拠点の掲示板はこちら

  活動例:聖ヴァレンタイン日にみんなでチョコを買って食べる、
      「オンリーワンにならなくてもいい、もともと一人のロンリーワン」と合唱するなど

こまっちんぐ

  「こまった」の進行形。

  かつて『まいっちんぐマチコ先生』というちょっとHなアニメがあり、

  子供ごころにどきどきしたことから影響を受けているものと思われる。

  これもらぶナベはつい最近まで一般用語だと思いこんでいた。

  幼児体験とは恐ろしいものである。

  用例:「気持ちよく起きたのに朝の星座ランキング最下位でこまっちんぐ」

まろまろ

  「まったりする」、「のんびりする」などと同意。

  らぶナベは一般的な表現だと思っていたが実は違うことに最近気がついた。

  NHK教育の『おじゃる丸』で「ほ~、麿はプリンが好きなのじゃ~」などと

  言っていることを聞いて自然に身に付いてしまったようである。

  しかし一度身に付いた表現はなかなか変えることができないので今でも普通に使っている用語である。

  また、派生用語としてまろみあんが存在する。

  用例:「今日の会議はまろまろしてたな」など

追記:2006年5月26日~2011年7月19日まではハンドルネームとしても「まろまろ」使用。