経験論、精神論中心になりがちな問題への対処をかなりの
普遍性、科学性を持って書かれている。
特に第一章思考編(「ゼロベース思考」と「仮説思考」)
第二章技術編(「MECE」と「ロジックツリー」)
第三章プロセス編(「ソリューションシステム」)には眼から鱗が落ちる。
とりあえず現時点での結論を出し、それに対してアクションを起こす
「仮説思考」のところで「so what」を繰り返す技術(「ロジックツリー」に
関しては「so how」になる)はすぐ活用できると思う。
すぐに利用できるテクニック的なものが多かったが、
問題解決に対する姿勢のところで
とりあえず対策を連発するショットガン型、
(緊急の危機的状況下で有効らしい)
じっくりとターゲットをしぼってから初めて発射するスナイパー型、
いったん仮の目標を立てて発射して進んでいく中で軌道修正していく
自己追尾ミサイル型、という例えはおもしろくて笑えた(^^)
「分析とは何らかの仮説を立てること」や「戦略とは単純明快なほど良い、
しょせんは人間がおこなうことなので、あまり複雑で難しいと実行が
困難になるからだ」などの示唆に富むとこも多く、再読に十二分に値する。
1997 4/27
問題対処法、経営学
まろまろヒット率5