10月にTBS系で始まる『デビルマンレディー』の予告を見て、
「デビルマンなのにレディーとはこれいかに?」と疑問を感じている
らぶナベ@でも庵野監督&GAINAX制作の新番組と共にチェック予定っす(^^)
さて、北野誠・竹内義和・板井昭浩著『サイキック10年ファイル』
(清心社)を思わず買って読んでしまいました。
これはABCラジオで10年も続いているゲッスイ視点を売りにした
ラジオ番組を記録した本です。
どういうことかというと、例えば・・・
「宮村優子の裏ヴィデオ出演疑惑は本当か?」と噂の裏ヴィデオを入手して
宮村女史本人との違いを何週にも渡って分析、議論したり
鉄っちゃん(鉄道マニアの総称)を細かく分類しその行動を解明したり
鈴木邦男(右翼の人)と塩見孝也(左翼の人ね)を同時にゲストに呼んで
「最近呼んだエロ本は何ですのん?」と聴くなどなど
どうでも良い事や「ほっといたれよ!」と思う社会の事象に
突っ込みを入れるというまさにくだらない番組です。
その番組の集大成とでも言うべき本なので当然、今年読んだ本の中では
間違いなく「くだらない度No.1」の本になるんですが
でもそのくだらなさもこれだけの分量に達すると
ある種壮観な気分にさせてくれるものがあります。
どれくらいのものかと言うと、本の厚さはちょうど今図書館から借りている
ウンベルト・エーコの『薔薇の名前 上巻』(東京創元社)と同じで
カヴァーを付けて並べると見分けがつきませんし
(こんなことをするとあっちゃんに殺されそう(^^;)
文字ポイントはそれより小さいっす。
やはり物事の裏を突っ込んでそれをネタにするというのは笑いの基本であり、
とても大切な事なんだなぁっと素直に思える一冊ではあるのですが
好き嫌いが分かれるでしょう。
当然僕はこういう矮小でくだらない突っ込み大好きです(^_^)
ゲッスイ志を持って物事を歪んだ視点で見たい人にはぜひお薦めですが。
ちなみにこの番組のレギュラーである竹内義和は『パーフェクトブルー』
の原作者で最近書き上げた『シンプルレッド』も映像化が決定していますが
まさにこのサイキック的視点がそのまま小説になったという作品です。
これは万人にお薦め(^_^)
1998 9/18
ムック本
まろまろヒット率4