高坂正堯 『世界地図の中で考える』 新潮社 1968

そろそろ大学も始まるのでこの「読書会」も念願のML化を本格的に
開始したいなぁって思っている、
らぶナベ@文学部インステテゥートさとー、ちょっとお願いするっす(^^)

さて『世界地図の中で考える』高坂正堯著(新潮選書)を読み終えたっす。
院試対策の為と単純に気に入っているから高坂正堯の本を読んでいるが、
これはこの著者の代表作。
タスマニア島に半年大学講師として訪れた体験から(第一章)
現在世界が直面している問題まで(最終章)ピンスポットから
大局に流れていく書き方は相変わらず読んでいて気持ちが良い。
それ故あまり簡単にはまとめずらい本ではあるが
忘れられない記述部分が多かった一冊でもある。
特に人体に有害なバクテリアを根元から絶滅させようとすることの有害さ
(すでに医学では常識)をイデオロギー論にも用いて
「抵抗とバランス」を重視する着眼点、
アメリカの強さを「不完全性」に求めるあたりの記述が興味深く読めた。

この本をamazonで見ちゃう

1998 9/14
歴史、政治学、エッセイ
まろまろヒット率4

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