常滑焼の作り手の集まりである、とこなめ焼協同組合の研修会「Facebook初級講座」の講師をつとめる。
これまでFacebookを初めとしたソーシャルメディアについては、松阪市情報管理担当者研修会「ソーシャルメディア基礎」、宇気郷公民館講座「ソーシャルメディアと情報発信」、グループ輝研修会研修会「情報とソーシャルメディア」などを担当してきたけれど、対象と地域の二つの点で初めての経験をさせていただいた。
対象としては陶芸家の方々に対して初めて講義する機会となったことに加えて、地域としては松阪市から伊勢湾を越えて常滑市で初めて教壇に立たせていただく機会ともなった。
内容の方は、受講者10名のうち半数方がまだFacebookに登録していないとのことなので、なぜ情報が重要なのか、Facebookに代表されるソーシャルメディアはどのような特徴があるのかを解説し、質疑応答の時間も十分に確保する構成にさせていただいた。
質疑応答の中では、作品を創造していく表現者としての立場と、社会的な生活者としての立場とのジレンマについて質問される方がいらっしゃり、情報発信についてまわる問題である”私”と”公”の境界について話し合う機会ともなった。
コミュニケーションの問題は、相手と状況に依存する部分が大きいので絶対的な答えはないけれど、様々なコミュニケーションのスタイルと接することで自分のコミュニケーションを振り返ることで自分が納得できるコミュニケーションのスタイルを選ぶことができる、ということを前提に議論させていただいた。
表現を支援することは僕自身のテーマでもあるので、こうした講座を担当させていただくことは大きなやりがいを感じた。
また、これまでご縁があった常滑焼と常滑市の方々がからこうした講師の依頼をいただいたことは個人的にも光栄に思えるものだった。
これからも美術と社会のかけ橋に、また、地域としては常滑と松阪のかけ橋に貢献していきたい。
2013 2/24
出来事メモ