有栖川有栖  『幻坂』 KADOKAWA 2016

渡邊義弘@まろまろ記が21周年を迎えました。

さて、有栖川有栖  『幻坂』 KADOKAWA 2016。

大阪にある天王寺七坂を中心とした名所旧跡(特に坂)を題材にした9編の短編集。
友人から誕生日プレゼントとしていただいた一冊。

読んでみると、どの作品も生と死についての「怪異」がテーマとなっていてる。
中でも、

亡くなった人に結婚の報告をする「真言坂」。

亡くなった人と割烹に行く「天神坂」。

、の2つが、なんとも言えない余韻の残る読後感で印象に残った。

作者があとがきで「大阪は怪談とあまり縁がないと思われがち」と書いているように、歴史はあっても知名度はあまりない大阪の名所旧跡(特に坂)を舞台にしているのが魅力の本。

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2022 7/29
小説、大阪
まろまろヒット率3

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