戸田智弘 『ものの見方が変わる 座右の寓話』  ディスカヴァー・トゥエンティワン 2017

渡邊義弘@寓話好きです。

さて、戸田智弘 『ものの見方が変わる 座右の寓話』  ディスカヴァー・トゥエンティワン 2017。

様々な寓話から77話を取り上げて、それぞれの寓話の教訓を解説する一冊。

印象に残ったのは、不平不満を言わない有難屋吉兵衛の話、「こぶで有り難い」の解説部分。
この寓話の教訓は、残っているものを数えることの大切さだとして、以下のジョークを紹介しているのは笑ってしまった。
「両足を折っても、首でなくて良かったと思う。首を折れば、もう何も心配することはない」
(本の中では特定の民族のことをジョークにしているので、それは不記載)

紹介された寓話やエピソードは、孫引きや伝聞推定なども多く、また解説もその寓話との関連性がどこまであるのか疑問を感じるものもあった。
ただ、寓話を題材に扱う上では、こうした出典の曖昧さや主観の強さは避けられない特徴かもしれない。
寓話から教訓を解説するこの本から、教訓めいたものを感じることにもなった一冊。

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2022 2/11
寓話、教訓
まろまろヒット率3

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