渡邊義弘@最近有楽町線をよく使っています。
さて、田房永子 『しんどい母から逃げる!! いったん親のせいにしてみたら案外うまくいった』 2018。
母から離れて自律した自己体験を描いた『母がしんどい』を基にして、実際にどのような方法や心の過程を経たのかを解説する一冊。
『母がしんどい』は体験談だったため、読んでいて痛いと思うエピソードが印象的だったけど、こちらは方法や過程を具体的に書いているので、実践の参考として読むことができた。
特に、過干渉の人やその影響を受けた人は、自分で「不安」を持っていることができなくて人に押し付けたりまき散らす。
まき散らさないようにするためには、「不安をちゃんと自分で持っていられることが大切」だから、「不安に自分で向き合って自分で処理する」。
その悪戦苦闘をしながら気がつけば、「もう一つの別の土台に着地していた」という過程には、参考になった。
過干渉や他人をコントロールしようとする人は、自分自身の不安を処理できずに「まき散らしている」という表現がぴったりだと感じたからだ。
また、親から受けたことを子供にしてしまうかもしれないという「負の連鎖」については、それは自分への連鎖をやめていないからと指摘して、「自分の加害に向き合うためには、(自分の受けた)被害から」としているのは印象深かった。
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2020 11/29
人間関係、親子関係、家族、エッセイ、マンガ
まろまろヒット率3