渡邊義弘@今年も東北に訪問させていただきました。
(東北行脚、三たび)
さて、尾木直樹 『「ケータイ時代」を生きるきみへ』 岩波書店 2009。
中高生によるケータイ(携帯電話)利用について、3000人アンケート調査を基に分析し、
あるべきケータイ利用のあり方について考察する一冊。
著者(通称:尾木ママ)は20年以上教員を続けていたこともあり、「(中高生の)きみたちへ」という語り口と、
「ケータイの一律禁止は無責任」とする姿勢が明確に示されているのが特徴。
特に「依存せざるを得ないような生活の背景こそ一番の問題」として・・・
1:子ども参加で問題解決を目指す
2:優れた実践に学ぶ
3:前提としている生活を充実させる
・・・という提言につなげている。
ただ、著者の思いや恣意性も強く、自主性や個性を重んじながらも、結局は大人が望む方向に誘導していく。
そんな”教育”という行為が本質的に持つ妖しさを感じる本でもある。
2013 8/20
情報リテラシー、教育
まろまろヒット率2