池上俊一 『パスタでたどるイタリア史』 岩波書店 2011

渡邊義弘@自炊はパスタが多いです。
(まろまろレシピ)

さて、池上俊一 『パスタでたどるイタリア史』 岩波書店 2011。

パスタ(pasta)を軸にイタリアの歴史をたどっていく食文化史の本。
イスラーム文化圏との交流でもたらされた乾燥パスタ、アメリカ大陸の食材として導入されたトマトやジャガイモなど、
交易の基点となったイタリア半島の歴史の中でパスタ文化が育まれて来たことが強調されている。

特に、イタリア統一の中で”イタリア料理”が形成され、その中でも・・・

○トマトとジャガイモ、この二つの素材は、特定の「地方」に結びつかない外来物だからこそ、
普遍的な「イタリア料理」のシンボル的役割を果たしたともいえる
<第4章 地方の名物パスタと国家形成>

・・・として、外来物であるトマトとジャガイモの果たした歴史的役割に注目しているのには興味を持った。
また、イタリア料理の特徴を・・・

○貴族と農民、双方の経験・価値観の寄与があるというところが、
フランス料理などど異なる、大きな特色であり、また長所
<第4章 地方の名物パスタと国家形成>

・・・と解説しているのは、イタリア料理の親しみやすさの面に対する答えとして納得するものがあった。

パスタの歴史的な深みを感じられる一冊。

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2013 8/17
イタリア史、食文化史
まろまろヒット率3

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