渡邊義弘@宇気郷公民館講座「ソーシャルメディアと情報発信」の講師をつとめました。
さて、『ウソを見破る統計学―退屈させない統計入門』神永正博著(講談社)2011。
統計が鍵となる話題について父と娘が会話して、その後で解説するというストーリー仕立てになっている統計学の本。
読んでいて印象的だったのは・・・
○P値の求め方をコーヒー作りに例えて・・・
1:お湯&コーヒー豆=自由度&カイ2乗
2:フィルター=カイ2乗分布
3:美味しいコーヒー=P値
<第7章 麦酒研究部はB型王国>
・・・と説明しているところは、過程が分かりやすくて面白いと思った。
また・・・
○相関関係は因果関係とは違う
<第4章 その数学が就職を決める>
○検定はあくまで「偶然といえる確率がどれくらい小さいか」を問題にしているのであって、「結論が絶対正しい」とまでは断言できない
→統計的検定とは、あくまで「高い確率でそう言える」ということだけ
<第7章 麦酒研究部はB型王国>
・・・などを強調しているところは、忘れがちになることもあるのであらためて留め置く必要性を感じた。
ちなみに、タイトルは『ウソを見破る統計学―退屈させない統計入門』だけど、
内容はウソを見破ることよりも統計の基礎解説の方が比重が高いので、
どちらかというと主題よりも副題の方がより内容を表している一冊でもある。
2012 7/6
統計学
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