『知覧特攻平和会館』(博物館)

知覧特攻基地跡(鹿児島県南九州市知覧町)にある特攻隊の博物館。

太平洋戦争末期におこなわれた特攻隊(特別攻撃隊)の隊員の遺影、絶筆や遺書などの資料を中心に、
四式戦闘機(疾風)I型甲、三式戦闘機(飛燕)II型改、零式艦上戦闘機五二型丙の実機も展示されている。

中でも特攻隊員の遺影と絶筆、遺書の展示は、胸に迫るものがあり、立ち尽くしてしまった。
自己犠牲の精神は尊くて美しいけれど、それが時には不当に利用されて来た人類の歴史や、
自分の中にもどうしようもなく沸き起こる熱い思いが、冷静な判断を失わせて、
過ちにつながることもあるという現実を突きつけられたようで、複雑な気持ちになった。

そして、この複雑な気持ちを感じることが、平和を尊び、過ちを繰り返さないために、
という博物館の設立趣旨に合致したものでもある。
訪問した時はちょうど67年前の第1回総攻撃と同じ時期ということもあり、英霊と平和に祈りを捧げて後にした。

ぜひガイドさん、またはイヤホンガイドを付けて内覧したい平和博物館。

2012 3/26
もろもろ鑑賞、博物館
まろまろヒット率5

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