京都にある緑寿庵清水の、天然水サイダーの金平糖(コンペイトウ)をいただく。
弘化4年(1847年)創業の緑寿庵清水は、日本で唯一現存する金平糖専門店。
こちらの金平糖は創業当時と同じ製法を守っているので、回転した釜にイラ粉を入れて、蜜をかけながら二週間以上かけて作られる手間暇がかかったもの。
この天然水サイダーの金平糖は、そんな緑寿庵清水の一番人気の金平糖。
食べてみると、サイダーの清涼感がそのまま金平糖になった味わい。
ラムネともまた違って、本当にサイダーを濃縮したような味がする京都の名品。
ちなみに、寺田虎彦が金平糖の製造過程からヒントを得えて、随筆『金米糖』を書いたように、金平糖は昔からどこか神秘的なものとされてきた。
(現在でも金平糖のトゲトゲの部分が形成されるメカニズムは、まだ科学的には解明されていないことでも知られている。
今も昔もどこか不思議な気持ちにさせられる一品でもある。
まろまろと今日ももぐもぐ。
京都・百万遍の「金平糖 緑寿庵清水」にて購入とのこと。