富士吉田にある吉田うどんのお店、渡辺うどんをおとずれる。
吉田うどんとは、山梨県富士吉田市を中心とした郡内地方のご当地うどん。
もともと郡内地方では稲作よりも麦作(水掛麦)が盛んだったこともあり、冠婚葬祭時の時にうどんを食べる習慣がある。
吉田うどんはこの伝統を受け継いだもので、何と言ってもコシの強い極太麺が一番の特徴。
現在僕が知っている範囲のご当地うどんの中では、一番太くてコシが強い。
(柔らかさが特徴の伊勢うどんとはちょうど正反対の位置)
また、付け合わせにキャベツと馬肉を使用するのも吉田うどんの特徴の一つとなっている。
今回おとずれた渡辺うどんは吉田うどんの老舗として知られいて、『美味しんぼ』第80巻でも取り上げられているお店。
名物の肉玉うどんの中盛りは、極太麺の上にキャベツと馬肉を甘辛く煮込んだものがのっているという吉田うどんらしい構成となっている。
食べてみると、噛みしめながら食べるうどんのコシの強さと、それに負けない馬肉の味が合わさって総じて力強い味わいとなっている。
食べ応えのあるうどんから、富士の麓の力強い風土を感じることができる一杯。
まろまろと今日ももぐもぐ。
富士吉田市、忍野村の「吉田うどん 渡辺うどん (渡辺手打ちうどん)」にて。