キリン富士御殿場蒸留所の「富士の伏流水」


御殿場にあるキリン富士御殿場蒸留所をおとずれる。

このキリン富士御殿場蒸留所(キリンディスティラリー、旧キリン・シーグラム)は、モルトウイスキーとグレーンウイスキーの両方を製造する世界でも数少ない蒸留所。
ロバートブラウン富士山麓などのキリンのウィスキーを製造している。
また、ウィスキーでけでなく、他のキリンの工場でも製造されている各種チューハイ中国酒、さらにはアルカリイオン水も取り扱っている。
あえて言えば「総合」という言葉が好きな日本風の蒸留所。

そんなキリン富士御殿場蒸留所を見学させていただくと、見学エリアも蒸留の説明も流れ作業のような印象を受けた。
ガイドツアーもサントリー山崎蒸留所のように洗練されていないところに、キリンの総合メーカーらしさを感じた。

写真は、見学後の試飲でいただいた富士の伏流水 (非売品)。
背景に見えるのはこの富士の伏流水をマザーウォーターにしたロバートブラウン富士山麓の試飲樽。
飲んでみると、まるで硬水のようなしっかりとした飲み応えがある。
一応は軟水に分類されるとのことだけど、アルカリ成分が豊富に含まれた硬水に近い水とのこと。

ちなみにこちらの蒸留所は有料のテイスティングはおこなっていないので、蒸留所の真髄とも言うべきシングルモルトを味わうことができないのは残念。
さらに、運営側の都合で変更になった連絡を留守番電話に入れないなど疑問を感じさせる対応が多い。
嫌味ではなく、駅から遠い蒸留所にわざわざやって来た人たちに対してここまでホスピタリティがないなら、見学は見直した方が良いのではないかと素直に感じた。
かつては大量生産大量消費の高度成長期を支え、現在はブランド力の低下に苦しむ日本の総合メーカーの現状の一端をかいま見たような気がする蒸留所。
まろまろと今日ももぐもぐ。

御殿場の「キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所」にて。

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