親子丼発祥のお店と知られる、玉ひでの極上親子丼をいただく。
この玉ひでは宝暦10年(1760年)創業の鳥料理のお店で、『鬼平犯科帳』に出てくる軍鶏鍋屋・五鉄のモデルの一つともされている老舗。
現在では一般化している親子丼は、もともと明治前半にこの玉ひでの女将さんがお品書に取り入れたことが普及のきっかけになったとされている。
特に当時の兜町や米屋町などの日本橋周辺は魚河岸だったので、そこで働く忙しい人たちの間で広まったとのこと。
今回いただいた極上親子丼は、元祖親子丼の鶏肉を東京しゃもに代えて、さらに烏骨鶏の黄身を使っている魅力的な丼。
綺麗な見た目の丼をレンゲでいただいてみると、確かに美味しい。
ただし、昔からの味つけにこだわっているため醤油とみりんが効いた比較的単調な味で、量も多いため、同行者は後半苦しそうにしていた。
そういうところも昔の味を感じる一品。
まろまろと今日ももぐもぐ。
人形町(水天宮)の「鳥料理 軍鶏鍋 玉ひで」にて。