永井荷風 『墨東綺譚』 岩波書店 1991

mixiまろみあんコミュニティまろまろ談話室で盛りあがったので、永井荷風プレイをしてきたまろまろです。

さて、『墨東綺譚』永井荷風著(岩波書店)1991にて。

初老の作家は隅田川沿いの花街、玉の井で娼婦と出会う。
娼婦との思わぬ出会いは、作家が起草していた作品の構想と重なってゆく・・・

1937年初版の永井荷風の代表作。
この岩波書店版は初版と同じ木村荘八の挿絵が入っている。

読んでみると、昭和初期の私娼街、玉の井(現在に東向島近辺)の情景が鮮明にえがかれている。
著者自身も、作中で主人公に・・・
「小説をつくる時、わたしの最も興を催すのは、作中人物の生活及び事件が開展する場所の選択と、その描写とである」(p29)
・・・と言わせているように、鮮やかな描写が印象深い。

娼婦(売春婦、現在の風俗嬢)との遊びには造詣が無いので、登場人物への感情移入はできなかったけれど、
町の風景や季節の移り変わりの描写は読んでいて感じいるものがあった。
情景を感じる作品。

この本をamazonで見ちゃう

2009 9/21
小説
まろまろヒット率3

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です