村上春樹 『風の歌を聴け』 講談社 1982

今日が誕生日のまろまろ@Happy Birthday to me!

さて、『風の歌を聴け』村上春樹著(講談社)1982。

「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」

作家・村上春樹はこの文章からはじまった。
原著1979年初版のデビュー作。

29歳の「僕」は、21歳の時の8月8日から8月26日までの19日間を書き出す。
その時の「僕」は、海辺の地元に帰省していて、友人と退屈な日々をおくっていた。
女の子との出会いとこれまでの「僕」の人生の思い出が錯綜しながら物語は進んでいく・・・

断片的な物語から構成されている青春小説。
一つ一つの章が短い上に、「☆」でさらに区切られているので、これまで読んだ村上春樹の小説の中で一番読みやすかった。
内容の方も、村上春樹らしいつかみどころのなさと、青春小説らしい切なさが入り交じって、
これまたこれまで読んだ村上春樹の作品の中では一番印象深い読後感があった。

ちなみに僕(まろまろの方)は、村上春樹の小説を常に誰かに薦められて読んでいる。
この『風の歌を聴け』も、朝オフ会でスタバのシュガードーナツを食べている時に、
「まろまろさんって『風の歌を聴け』の主人公に似てますよね」と言われたのが手にしたきっかけになっている。

ただ、似ていると言われても村上春樹の小説の主人公は、感情移入がしにくい。
これまでの作品の表現を引用すれば、「カジュアルな関係」や「カラフルな体験」など、
突発的に女性と関係を持つような、不自然なモテモテぶりに違和感をおぼえるからだ。
(こんな大学生活おくってない・・・)

いや、別にうらやましいと思っているわけではない。












・・・ホントだよ(T_T)

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2009 5/26
小説
まろまろヒット率4

“村上春樹 『風の歌を聴け』 講談社 1982” への0件の返信

  1. 一日遅れてしまいましたが、お誕生日おめでとうございます。
    「これに出てくる、●●さんがあなたに似ている」なんて言われたら、読みますよね。
    私はそれで、よしもとばななさんの「とかげ」を読みました。
    何が似ているのか、さっぱり???でしたが、3人から言われたので、「人からはこう見えるのか」と思ったり。

    モテモテに見えたのかもよ、まろまろさん!

  2. >駄々猫さん
    お祝いいただきありがとうございます☆
    そうそう、「似ているよ」というのは一番説得力ある薦め方ではありますよね。
    僕も見事に乗ってしまいました(w

    私信:例の件は解決いたしましたので、お待ちしております(^_-)

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