宮城谷昌光 『沈黙の王』 文藝春秋 1995

牡蛎の産地、岡山県の日生でカキフライソフトクリームを食べてきた、まろまろです。

さて、『沈黙の王』宮城谷昌光著(文藝春秋)1995。

言語障害を持つ商(殷)の王子、子昭は言葉を求めて旅に出る。
困難と出会いを通じて、ついに子昭は目に見える言葉=文字を生み出す・・・

漢字の原型である甲骨文字を創ったとされる商の高宗・武丁をえがく表題作、
「沈黙の王」を含めた五編の短編集。

古代中国を舞台にした歴史小説を多く手がける著者の作品集だけに、
どの作品も伝説と史実の狭間にある時代が活き活きとえがかれている。

中でも晋の名臣、叔向の活躍と嫁取りをえがく「鳳凰の冠」は、
謎かけが解けるラストの余韻が印象深かった。

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2009 1/25
歴史小説
まろまろヒット率3

“宮城谷昌光 『沈黙の王』 文藝春秋 1995” への1件の返信

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