かなえ寿司の「かわはぎ」


大阪ミナミの台所、木津市場にある「かなえ寿司」をおとずれる。こちらは明治33年創業の老舗だけど、朝の4時半~13時半までしか営業しない点といい、ビニールでかこまれたカウンターだけの店構えといい、実に市場のお鮨屋さんらしいお店。

肝心のお鮨は名物というかわはぎのにぎりいただく。単なる握り寿司と見た目からして違うのは、かわはぎの肝をのせてポン酢とネギをかけているため。フグ目カワハギ科のかわはぎ(カワハギ、皮剥、ハゲとも言う)は、フグの親戚ということもあっ弾力のある食感と比較的たんぱくな味が特徴。そこに海のフォアグラとも言われるカワハギのキモをのせて濃厚さを出し、今度はネギとポン酢であっさりとした味付けをするという心憎い握り寿司。
食べてみるとカワハギの食感、味わい、淡白さと濃厚さがすべて一口で味わえるようになっている。まさに名店の一品。

大阪・難波と大国町の間、木津卸売市場内の「かなえ寿司」(かなえすし、かなえずし)にて。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です