WEBマスターの死後、そのWEBサイトをどうするのかが社会的な問題となりつつあることに対するデザインとしての取り組みのため、WEB遺書を作成→WEB遺書。
この中の説明で参照したように、これまでの研究経緯、特に思想家によるコミュニケーションの位置づけとミームて(共に発見より)を組み込む。
これはまろまろフラッグと同じくWEBページのみが作品として表現されるのではなく、行為活動そのものが表現となることの具象化である。
目下、同じ表現意識を持つ各WEBマスターをつなぐWEB遺書のWEB-RING化も検討中。(生きている間に協力者募集中)
オンラインでの人の流れとオフラインでの人の流れを「パッチ表現」としてデザインするため、ブランドネーム「まろまろ」の小旗を制作。
広汎なネットの流れとリアルな地域の流れの間の「水路付け」(canalization)をキーワードとする。
WEB表現の本質とはオンライン上のHTMLやJAVAなどの言語や画面の美学的デザインに留まらず、オフラインも含めたコミュニケーションのデザインであると考えられることの表現的アプローチ。
箱庭におけるイメージの役割(発見より)と、作品に回収されない行為そのものが表現となる点でマルシェル・ドュシャンの「創造的誤植」、赤瀬川源平「トマソン」などと共通する。
また、現代的なの状況は不明なキーワードはまずWEB検索がかけられる傾向があり、フラッグ投入後はキーワード検索による訪問が顕著に増えるため、うわさ(発見より)の離散性を組み込んむことが可能となっている。この傾向をより強めるために、各小旗にはナンバリング(まろっとNo.)して配布し、物が流転することを利用している。
さらにオフラインとオンラインとの差をより視覚化するために、オフラインで流転するまろまろフラッグの姿・位置を投稿可能なオンライン画像掲示板「まろまろフラッグ放浪記」を設置。
参考資料
まろじぇくとX「ONとOFFをつなぐ旗」(まろまろフラッグ創出のきっかけとなったオフライン会の様子)
運営していたツリー型BBSに加えてスレッドフロー型BBSをメインコンテンツとして昇格。
同じWEBサイト内のBBSであり、利用者も話題の内容も同じでありながら、双方は明らかに違うコミュニティに発展。
これはたとえ構成要素が同じでも雰囲気(発見より)が違えば、コミュニティは別の生態系的発展をおこなうという仮説を元に、コミュニティをデザインする試み。
WEBにおいてはコンテンツ(作品)よりもコンテクスト(文脈)がより重要であることに対するデザインとしての具現化。
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