プロデュースが中間にいるものの役割

ふとした偶然(詳細は出来事メモに記載)から老舗の酒卸業の若い三代目と話をした。
いま転換を迫られている業種であることもあって問題意識が非常に強く共鳴する面も多かった。
卸など中間業の役割は代替可能で誰がやっても同じという話もあったが
歴史マニアの僕からすればかつての卸は個人の個性や独自のネットワークを基に
常に提案をしていたプロデューサー業だったと感じていた。
クリエイター(生産者)と消費者(ファン)を結ぶ単純な機能としてだけでなく
主体的提案能力があったのにそれがなくなってしまって単なる機能だけになったから
卸を飛ばしたり巨大卸業以外の必要性がなくなったのでは・・・
(単なる機能としてならNo.1卸一つで足りる)
と、前から思っていることを話すとおじいさんの代の話と今の代との違いの話などが
聞けてこちらも勉強になることがとても多かった。
単なる機能だけならば中間は代替可能で「その人」がする必要性がなくなるときもくる。
しかし提案能力があればそれは「その人」でしかできないものになるだろう。
サッカーでもゲームメイカーといわれるMFが一番代替不可能性が高い。
・・・そう考えるといま僕が主任スタッフをつとめるプロデュース業でも、
クリエイター自身が自分の表現媒体を持つ時代が目の前に迫っている。
いまは花形のプロデューサー業が転換を迫られる時代もそれほど遠いことではないだろう。

2002 7/12
はしり書き

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