中間を考えた再開と出会い

三年以上音信不通だった知り合いがたまたまmaromaro.comで使っている
サーヴァ会社に勤務していたことが判明して会うことになった。
彼が顔を出しているヴェンチャーな人々の集まりに誘われて行ったが、
どうもこういう場は好きではなくちょっと気乗りしなかった。
(三年ぶりに会うというのでななければ行かなかった)

しかし、その場で老舗の酒卸業の若い三代目と話ができたのはよかった。
いま転換を迫られている業種であることもあって、問題意識が非常に強く共鳴する面も多かった。
卸など中間業の役割は代替可能で誰がやっても同じという話もあったが
歴史マニアの僕からすればかつての卸は個人の個性や独自のネットワークを基に
常に提案をしていたプロデューサー業だったと感じていた。
クリエイター(生産者)と消費者(ファン)を結ぶ単純な機能としてだけでなく
主体的提案能力があったのにそれがなくなってしまって単なる機能だけになったから
卸を飛ばしたり巨大卸業以外の必要性がなくなったのでは・・・
と、前から思っていることを話すとおじいさんの代の話と今の代との違いの話などが
聞けてこちらも勉強になることがとても多かった。

単なる機能だけならば中間は代替可能で「その人」がする必要性がなくなるときもくる。
しかし提案能力があればそれは「その人」でしかできないものになるだろう。
サッカーでもゲームメイカーといわれるMFが一番代替不可能性が高い。
いまは僕が業務で関わっている事もクリエイター自身が直接情報発信できる環境が整いつつある。
いまは花形のプロデューサー業も転換を迫られる時期はそう遠くないのではないだろうか。
こういう集まりのよさは思うことを気兼ねなく話しあえることだろうか、
いままで嫌煙していたがちょっと考えを改めた。

2002 7/12
出来事メモ、はしり書き

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