デカルト、谷川多佳子訳 『方法序説』 岩波書店 1997(原本1637)

これが21世紀に最初に読んだ本になる、
らぶナベ@この本を読み終えてから感じたことだけど
21世紀の始めに読んだ本が17世紀の本っていうのもちょっと不思議(^^)

さて、『方法序説』デカルト著・谷川多佳子訳(岩波書店)
1997年初版(原本1637年初版)。
「我思う、故に我あり」の人が書いた本。
(我ながらおおざっぱな説明だなぁ(^^;)
現在の哲学や思想学は彼に対する批判から発展していったらしく、
なにかとよく眼にする人なので一度は読んでみようと思って買った一冊。
読んでみるとちょっと嫌味なやつだなって思うような記述がちらほら。
謙遜しながらも自分ほど勉強したやつはいないとそこら中で公言したり、
論文を公表しない言い訳に多くの記述を使っているのにはちょっとうんざり。
(「公開」を否定的に捉える点は21世紀には向いていない考えだね(^^))

肝心の内容の方はというと結局のところデカルトの言う「方法論」とは、
三つの規則から成る「方法」とそれを達成するための四つの格率から成る
「道徳」が合わさってできたものだということにつきる。
まず「方法」・・・
・第一は、私が明証的に真であると認めるのでなければ、
どんなことも真として受け入れないこと(明証性の規則)。
・第二は、私が検討する難問の一つ一つを、できるだけ多くの、
しかも問題をよりよく解くために必要なだけの小部分に分割すること
(分析の規則)。
・第3は、私の思考を順序にしたがって導くこと(総合の規則)。
・最後は、すべての場合に、完全な枚挙と全体にわたる見直しをして、
なにも見落とさなかったと確信すること(枚挙の規則)。
・・・(この方法のおかげで)どれから始めるべきかを探すのに、
私は大して苦労はしなかった。
もっとも単純で、もっとも認識しやすいものから始めるべきだと、
すでに知っていたからだ。

・・・それを支える「道徳」・・・
理性が私に判断の非決定を命じている間も、
行為においては非決定のままで止まることのないよう、
そしてその時からもやはりできるかぎり幸福に生きられるように、
当座に備えて、一つの道徳を定める。
(中略)それは三つ四つの格率から成る・・・
・第一の格率は、私の国の法律と習慣に従うこと。
(その中で一番穏健なものを選ぶ)
・第二の格率は、自分の行動において、できるかぎり確固として果断であり、
どんなに疑わしい意見でも、一度それに決めた以上は、
きわめて確実な意見であるときに劣らず、一環して従うこと。
(一度決めたあとはその意見を、実践に関わるかぎり、
もはや疑わしいものとしてでなく、
きわめて真実度の高い確かなものとみなさなければならない)
・第三の格率は、運命よりもむしろ自分に打ち克つように、
世界の秩序よりも自分の欲望を変えるようにつねに務めること。
・最後にこの道徳の結論として、この世の人々が携わっている
さまざまな仕事を一通り見直して、最善のものを選び出すこと。

・・・以上がこの本の根幹&デカルト哲学の基本。
ううん、確かに突っ込まれやすい方法論だけど
そこに明確な真実性は感じることができる。
数世紀を超えて読み継がれる価値のある一冊であることは確かだろう。

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2001 1/2
哲学
まろまろヒット率5

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