入江昭 『日本の外交』 中央公論新社 1966

就職&大学院関係で東京に行ったついでに南さんたちと
もはやデートスポットとなっている目黒の寄生虫博物館に行ってきました。
規模も小さく標本とか写真とかもその場では
そんなに気持ち悪く感じなかったんだけど後からじわじわと
おぞましさがボディブローのようにせまってきているっす(^^;
でも来館帳なども見ていて楽しいのでかなりお薦めの場所っすよ!
入館料もただなのでみなさんもぜひチャレンジしてみてください。
ちなみに帰り道に『天下一品ラーメン』がご丁寧にあります(_ _;

さて本題、『日本の外交』入江昭著(中公新書)を読みました。
政治系大学院試験では日本政治外交史、政治史、国際政治学で
受けようと思っている僕にとって必要にかられて読んだ一冊。
日本の外交史研究を語る上で欠かすことのできない本という割には
新書ということで気軽に手に取って(悪い癖)読んだ。
これが読んでみるとまた面白い!!
もともとここらへんの歴史は興味深かったが異常に楽しく読めた(^^)

内容は明治以来日本の近代外交がどのようなイデオロギーの下で
おこなわれてきたか、またイデオロギーが外交政策に果たした影響とは
どういうものであったのかという視点で外交史を見ている。
この人の主張は明治から一貫して明確なイデオロギーが外交に
影響を与えたという事例は例外的で、日本外交は常に実利的、
現実の状況に即した対応というかたちで外交をおこなってきた。
イデオロギーは個々の事象の理由付け(言い訳)の域を出ることはなかった
という意見で統一されている。
一貫した強力なイデオロギーが外交を指導したという例が少ない理由として、
日本の外交イデオロギーと言われる東西対抗観、融和論やアジア公益論などは
すべて明確な拠を持っておらず
(ホントは多様なのに一口に西洋などと語ってまとめた気になるなど
「気分」の域を出なかった)けっきょくは唯一明確な拠を持ち
強力に答えを出したのが軍部による英米直接対決だったという流れで
見ているのが面白かった。

日本人が戦後も長い間、思想や政治を語る上で必要以上に感情的になって
しまったりする傾向は、このただ一回イデオロギー主導による国策が
太平洋戦争だったという不幸にも
かなり原因があるのかなと読んでいて感じた。

この本をamazonで見ちゃう

1998 8/6
政治学、歴史
まろまろヒット率3

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