糸圭秀実・渡部直己 『それでも作家になりたい人のためのブックガイド』 太田出版 1993

「書き方の本だが、逆に文学を読む上でも参考になるのでは」と思い
購入したが、著者は二人とも時代錯誤な70年代している
左翼崩れで参考にはならなかった。ただ、一部に心ひかれる言葉もあった。
「書き手が自分が思ったことを読み手に伝えようとすれば、
三割がた強い言葉を使わなければダメなんです。
書き出しでキメる場合はそうした方がいい・・」や
「自分にとって理解しやすい人物を描いているうちは、
技術は進歩しないんです。・・・つまり、
ある異物感に触れようとせぬかぎり進歩はない」
また、「この世にはまだ理不尽なことがあるってことに対して、
ある種の感受性を持てないと無理・・自分を侵す他者の存在や
亀裂をあえて受け入れる覚悟が必要」などの言葉には
なかなか考え深いものがあった。

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1996 11/19
作文指南、対談
まろまろヒット率3

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