渡邊義弘@5月26日が誕生日です。
さて、コナン・ドイル、駒月雅子訳 『四つの署名』 KADOKAWA 2013。
19世紀ロンドン、探偵のシャーロック・ホームズと助手のワトスンの元に、真珠を送ってくる正体不明の送り主に呼び出されたという依頼主が相談に来る。
ホームズとワトスン、依頼主の3人は、インドの財宝をめぐる事件に巻き込まれていく…
シャーロック・ホームズ・シリーズの長編。
原題は、“The Sign of Four” (1890) 。
読んでみると、作者は、歴史小説家を目指しただけあって、以前読んだ『緋色の研究』と同じように、
歴史的事件(第一次インド独立戦争=インドの大反乱=セポイの乱)について楽しそうに描写しているのが伝わってくる。
ただ、感想としては、やはりシャーロック・ホームズの格好良さが一番の魅力に感じた。
また、以下の一節が綺麗な表現として印象に残った。
宝を失った者がいる一方で、宝を得た者もいた。
それはほからなぬ私自身であることを、その晩はっきりと悟ったのだ。
<第10章 アグラの財宝>
2022 5/26
小説
まろまろヒット率3