ユン・チアン、J・ハリデイ、土屋京子訳 『マオ―誰も知らなかった毛沢東』 講談社 上下巻 2005

渡邊義弘@コーディネーターとして「平成29年は肉の年・インスタ映えコンテスト」授賞式を開催しました。
(2018年1月30日 『八重山毎日新聞』・第8面 「コンテスト 宮城さんの訴求力の写真 “インスタ映え”投稿選出 石垣牛に豪快にかぶりつく」)

さて、ユン・チアン、J・ハリデイ、土屋京子訳 『マオ―誰も知らなかった毛沢東』 講談社 上下巻 2005。

中華人民共和国の初代国家主席である毛沢東(Mao Zedong=マオ・ツォートン)の伝記。
480人以上におよぶ関係者からのインタビューと、最新の資料から新しい毛沢東像を浮かび上がらせようとしている。

特に、毛沢東は中国統一までは素晴らしい指導者だったが、中国統一後は大躍進政策や文化大革命などの失策と権力闘争で大きな禍根を残したとする通説に対して、
毛沢東の性格と手法は最初から変わっておらず、終始一貫して自己保身と権力闘争の連続であったことを明らかにしようとしている。

内容面では、まだ議論のある事実関係があることや、資料の読み方に恣意性があるとの課題も指摘されている本ではあるけれど、毛沢東と中国現代史の生々しさが嫌というほど伝わってくる一冊。

ちなみに、著者の本は、高校生の時に『ワイルド・スワン』を読んで以来、26年ぶりとなる。

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2018 3/11
毛沢東、歴史、伝記、中国史
まろまろヒット率3

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