栗原隆 『共感と感応』 東北大学出版会 2011

渡邊義弘@「共感とは何か?」を最近のキーワードにしています。

さて、栗原隆 『共感と感応』 東北大学出版会 2011。

哲学や文化論、美術史などの人文学(人間学)のアプローチから「共感」と「感応」について14本の論文を、
1:共感する心、2:感応する身体、3:共鳴する空間、融合する地平、4:表現学への回廊、の4部構成で集めた論文集。

人文学に共通した性格として、雲を掴むような内容もあったけれど、「共感」と「感応」がどのような位置づけで議論されていたのかを知ることができる一冊。

以下はチェックした箇所・・・

☆類的存在の宿命=個がバラバラでは類は存在しないが、逆に個体の差違が皆無なら別の個体となる
→人類もまた類的存在である限り、完全な孤立も完全な画一化もその本質に背く
→共感は、孤立と画一化の狭間を遊動する私たち自身が、他者と結びつく紐帯一つの基礎をなしている
<1 共感のクオリア>

○事物の物語化はそのまま虚構化ではなく、直接認識の出来ない事物を、人々の共通の認識・知識として現実の中に位置づけること
→物語が権威づけられ、現実認識の一領域として受け容れられていた
<7 幽霊の表象に見る近世の身体性>

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2013 8/28
哲学、美学、文学、人間学
まろまろヒット率3

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