伊豆下田にある万宝をおとずれる。
この万宝は、天然素材と手づくりにこだわった職人肌な干物屋さんだけど、店先で大将自ら干物を焼いてくれるお店。
今回は大将のオススメにしたがって、伊豆の夏の味覚というたかべの干物を焼いていただく。
たかべ(タカベ、学名:”Labracoglossa argentiventris”)はスズキ系スズキ目スズキ亜目タカベ科タカベ属の魚で、下田から伊豆諸島にかけてが漁場として知られている。
夏にしか獲れない上に漁獲量も少ないので希少性があるとのことで、確かに関西出身の僕は今回初めて知ることになった魚でもある。
そんなたかべをのことを大将が説明しながら焼いてくれたものが写真。
食べてみると、まるで川魚の鮎を思い出す食感。
そして海魚特有の力強い味わいもあって、他にはない美味しさを感じられた。
(鮎と同じように岩に張り付いた海藻を食べているとのこと)
大将に関西では干物をわざわざ食べに行くという習慣が無いことを正直に話すと、「そういう人に干物の良さを知ってもらうためにやっているんだよ」と屈託なく笑ってくれた。
こちらのお店は干物しか置いていないけれど、他の食べものや飲み物は持込可というところにも、干物を愛する大将の心粋を感じることができる。
干物の美味しさを感じることができる下田の名店。
まろまろと今日ももぐもぐ。
伊豆・下田、外浦海岸の「干物屋 万宝商店」にて。