まろまろ@趣味は健康と長寿なので126歳まで生きようと思っています(^_-)
さて、そんな『外国為替の知識 < 第2版>』国際通貨研究所編(日本経済新聞出版社)2007。
日経文庫シリーズの外国為替の基本的な解説書。
為替の知識は普段から市況や経済ニュースで触れているものだけど、漏れや誤解があるといけないし、
前に読んだ『為替がわかれば世界がわかる』が中立的では無かったので、
教科書的な手堅い本を読んで自分の知識を体系化させようと手に取った一冊。
ちょうど今年、大幅に改版したという鮮度も選んだ理由の一つになった。
内容は知識の体系化のために読んだこともあって、特に目新しいと思うことは無かった。
ただ、購買力平価説は単純過ぎる欠点はあっても長期的な分析では欠かせないことや、
チャート分析は相場が新しい展開をする時はあまり意味がないというのは、
忘れがちになりやすいけれど重要な点だとあらめて思った。
また、世界最大の外国為替市場は今もぶっちぎりでロンドン市場だけど、その理由の一つにロンドン市場の取引時間が・・・
・アジア・中近東の金融市場の遅い時間
・ヨーロッパの金融市場と同じ時間
・ニューヨーク市場の早い時間
・・・とそれぞれ重なっているという地理的な要因を指摘しているのは面白かった。
他にも、COFFEE BREAK(コラム)で紹介されていた”A trend is a friend.”という格言は語呂が良くて気に入った。
本当にそうなれれば理想だけど(^^;
読んでみてあらためて思ったのは、外国為替はとにかく複雑な取引や計算が多い。
グローバル化が進む現在の世界経済の結晶が為替市場と言えるけど、
そもそもEUROのように統一通貨があればそんな面倒なことはしなくていい。
歴史的な視点に立てば、20世紀初頭の現在は世界の市場が統合に向かって緊密化する過渡期であるとも言える。
僕は126歳まで生きるつもりだけど、生きている間に世界統一通貨&市場を見ることになるのか、それとも別のシナリオを見るのか。
また長生きの楽しみが一つできた(^_-)
2007 11/20
経済、投資
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