司馬遼太郎 『俄―浪華遊侠伝』 講談社 1972

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さてさて、『俄―浪華遊侠伝』司馬遼太郎著(講談社)1972。

幕末から明治期にかけて活躍した、大阪の任侠・明石屋万吉をえがいた歴史小説。
タイトルになっている「俄」(にわか)とは、路上などでおこなわれた即興劇のことで、
晩年の主人公が自分の人生を振り返って「わいの人生は一場の俄のようなもんや」と語っていることに由来する。

実はこの本は以前、ご近所さんつながりで知り合った研究者のみあこさんから「まろまろさんと主人公がかぶる」と紹介されたもの。
その時は興味を感じたけれど、ちょうど一歩を踏み出す準備で読むことができなかった。
一段落して凹んでいる最中に、「どうぞ」と送ってもらえた一冊。
まさに手に取った段階で人情もの俄ですな(T_T)

読んでみると・・・実にいきあたりばったり(‘_’)
主人公は任侠の親方(親分)、賭場師、侍大将として鳥羽伏見の戦いに参加、米相場師、福祉施設責任者、消防隊の統括者などなど、
激動の時代の中で、場当たり的に、でも力強く生き抜いていく。
(庶民の視点からの明治維新という読み方もできる)

金に固執しない質で苦労もするけれど、意地や度胸のおかげで何だかんだ生き残ることができた主人公。
そんな不器用だけど俄を演じきった主人公の最後には思わずほろりとさせられた。
確かに僕の俄もこうして誰かに感動を与えられるものであれば嬉しいと感じて読み終えた。

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2007 5/14
歴史小説
まろまろヒット率4

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