まろまろ@「地域と大学連携のための公開シンポジウム」を開催することになりました。
さてさて、『弥縫録―中国名言集』陳舜臣著(中央公論新社)1986。
中国史で有名な歴史小説家による中国名言集。
日本でも馴染みが深い、名句や慣用句の由来を紹介している。
読んでみると、一般的な用語でも由来とはニュアンスが違っているものも紹介されていたのが面白かった。
たとえば、「君子豹変」(『易経』)は手のひらを返すという意味ではなく、
「大人虎変、君子豹変、小人革変」という風に、美しく変わる鮮やかさを讃えているものだという。
ほかにも、「巧者は余有り、拙者は足らず」(『史記』)という句には、
時間でも何でも、足らない足らないと言っている人は確かにいまいちな人が多いのでよく理解できた。
また、「有終の美を飾る秘訣は謙にあり」(『易経』)とは、
いま取り組んでいるプロジェクトの上で肝に銘じようと心に決めた言葉だったw
このように、興味深い句もあったけれど、初版が1980年(読売新聞社)ということもあって、
時事ネタや考え方が中途半端に古いのが玉に瑕か。
2007 3/30
名言集
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