まろまろ@宿坊に泊まったのでお坊さん系の本を読み積んでます。
さて、『名僧百言―智慧を浴びる』百瀬明治著(祥伝社)2005。
宿坊に泊まるということで、持って行った名僧による名言集。
名僧・高僧たちも本質的に私たちと変わらない凡人だった→彼らが漏らした言葉には生きる智慧がある
・・・というこの本の姿勢にひかれて手に取った一冊。
行きの高速バスの中から読み始め、お風呂めぐりで乗った身延線の中などで読書、
ちょうど帰りの高速バスの中で読み終えることとなった。
読んでみると、名僧たちの言葉はそれぞれ迫力があって引き込まれるものもあった。
ただ、名言に対してその解釈は違うんじゃないかと思うようなところもあり(愚痴に聞こえる箇所も多かった)、
もっとその言葉が生まれた経緯や文脈に集中して解説してほしいと思った。
以下はチェックした箇所(印象深い順)・・・
☆こころよりこころをえんと意得(こころえ)て 心にまよふこころ成(なり)けり
一遍『一遍上人語録』
☆生まれ生まれ生まれ生まれて生の始めに暗く、死に死に死に死んで死の終わりに冥(くら)し
空海『秘蔵宝鑰』
○志しの至らざることは無常を思わざる故なり
道元『正法眼藏随聞記』
○道は人を弘め、人は道を弘む
最長『顕戒論』
○然れども、時至らずして、素意未だ果たさず 今、事の縁によりて年来の本意を遂げん事、頗る朝恩ともいふべし
法然『法然上人絵伝』
○災難に逢う時節には災難に逢うがよく候 死ぬる時節には死ぬがよく候 これはこれ災難をのがるる妙法にて候
良寛『書簡』
○よりて善人だにこそ往生すれ、まして悪人はと仰さふひき
親鸞『歎異抄』
2006 12/30
名言集、宗教、仏教
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