『増量・誰も知らない名言集イラスト入り』 リリー・フランキー著 幻冬舎文庫 2006


Posted in エッセイ, まろまろヒット率★★★★☆, 読書日記, 名言集 on 11月 15, 2006

この前、弊社のある一角で「倖田來未はアイドルかどうか?」で議論している場面をかいま見て、
日本って平和だなとあらためて思った、まろまろ@misonoは未だにアイドル路線なのは疑いの無いところですな(w

さて、『増量・誰も知らない名言集イラスト入り』リリー・フランキー著(幻冬舎文庫)2006。

名言集・・・と言っても偉人による言葉ではなく、「日常生活の中で無意識のうちに口をついて出たような言葉(略)
荒削りなまま、ためいきと一緒に押し出されたような、本心のかたまり」(まえがき)としての39個の”御言葉”と、
それをめぐる人間模様をエッセイ風に紹介している一冊。

読んでみると、まず読み物として面白い。
痛いものコレクター的に興味深い痛々しいエピソード集と、その顛末で出てくる人々の言葉は、生々しい力強さを感じるものが多かった。
また、各エピソードの最後にはその”御言葉”に英訳も添えられているけれど、それが文脈を組み込んだもので笑えてしまった。

面白いなと思ったのは、著者は人にインタビューする時には必ず
「今まで、誰かに言われた言葉の中で、一番傷ついた言葉は何ですか?」と聞くようにしているらしい。
こう聞かれると、誰もが一拍あく瞬間がある。その一拍あいた時の表情に漂う、その人の素を顕微鏡でキャッチし、心の深淵を覗きたいらしい。
自他共に認める人間研究家だけあって面白いやり方だと思った。
(著者自身は自分でも嫌なやつだと自覚しているようだけどw)

ちなみに「もし、本当に才能というものがあるのだとして、その最低限の才能とは自分に出来ることを見つけることではなく、
自分には出来ないことを発見できる目である」と述べていたのは妙に納得してしまった。
そして「最後に残ったものに全神経を集中すればなんとかなるものなのである」と言っている箇所は、
この本の中で一番の教訓めいたものとして受け取った。

総じて面白かったけれど、最後の方の名言はあんまりインパクトが無い、パワーダウンしたものが続いたのが少し残念だった。

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2006 11/15
名言集、エッセイ
まろまろヒット率4

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