らぶナベ@今日(金)の日経新聞夕刊に僕のインタビューが載るそうだす。
さて、『戦後名編集者列伝―売れる本づくりを実践した鬼才たち』桜井秀勲著(編書房)2003。
女性誌「女性自身」や「微笑」の編集長を歴任し、祥伝社の創立メンバーでもある著者が、
自分と接点があった編集者たちを中心に、戦後活躍した名編集者たちを紹介する同時代記。
伝聞や推定も多いのでどこまで信じたらいいのか分からない点も無いわけではないけど、
名物編集者たちそれぞれの人生、編集エピソードが生々しくえがかれてあって躍動感を感じた。
中でも印象深かったのは名編集者とされる人たちは物議をかもし出すことを恐れない、反骨精神あふれる人たちが多かった点だ。
これは、まだ”雑”誌が”良”書”と比べられてB級メディアとして見られていた時代の人たちであり、
編集者の多くが紆余曲折の経歴を持っていたこと、そして出版社側の採用過程も多様であったことが原因かもしれない。
(結果的に権威をつくってしまった人と、できあがった権威に入ろうとする人の違いか?)
現在を振り返れば、物議を醸し出しているメディアは出版ではなくネットである点にも時代の流れを感じた。
ちなみにレイアウト的には、列伝の最初に略歴がまとまっていると、もっと読みやすかったのにとも思った。
2006 4/20
メディア史
まろまろヒット率3