マイケル・クック、千葉喜久枝訳 『世界文明一万年の歴史』 柏書房 2005

75歳という最高齢まろみあん記録を更新した人がまろまろ掲示板に遊びに来てくれた
らぶナベ@そのチャレンジ精神に「おそれ入谷の鬼子母神」と感銘しきりです。

さてさて、『世界文明一万年の歴史』マイケル・クック著、千葉喜久枝訳(柏書房)2005。

原題は“A Brief History of the Human Race”
「世界が今の状態になったのはなぜか?」、「人類史は他の歴史になる可能性は無かったのか?」という問いで書かれている人類一万年史。

文字の資料をたどる一般的な”歴史”では人類の歴史はせいぜい5000年前までしかさかのぼれないけど、
この本では文明史を語る上で5000年前からはじめるのは逆に無理があるとして、
現在の完新世が始まる1万年前までさかのぼってスタートさせている。
だから手法も歴史学だけでなく遺伝学や地質学、気象学などの学際的な研究成果をふんだんに使っている。
分厚い本だけど、歴史学の世界では一般的なヨーロッパ近代史の比重を落としているのも含めて勇気ある一冊。

ただ、前半は面白いし説得力もあったけど、後半がぐっとパワーダウンしたように思えてしまった。
この本ではヨーロッパが世界の標準になったのはまったくの偶然だったとしているが、その偶然がどうして起こったのかもっと知りたかった。

ちなみに著者は『銃・病原菌・鉄』に影響を受けてこの本を書き始めたと書かれてある。
(他にも9.11同時多発テロの影響も受けていることは明らかだけど)
最初から『銃・病原菌・鉄』を通読しとけばよかったなとちょっと反省。

この本をamazonで見ちゃう

2006 4/11
歴史、人類史
まろまろヒット率3

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