鈴木芳樹 『スローブログ宣言!』 技術評論社 2005

豆乳ココアにはまっている、らぶナベ@健康フェチです。

さて、『スローブログ宣言!』鈴木芳樹著(技術評論社)2005。

ブログに反発していた著者が、ブログ(はてなダイアリー)を導入した体験を通じて、
WEB上で表現することの変遷、あるべき姿をエッセイ風に書いている一冊。

僕もブログの雰囲気に馴染まなくて導入をためらっていた時期があったので、
心情的に著者と共感できる部分が大きかった。
特に一人称をどうするか迷った経験や、2ちゃんねるに対する姿勢などは、
ネットで情報発信する上で避けて通れない話題だけにおもしろく読めた。

この本が興味深いのは、自分の表現史と重ね合わせながら、
ネット上でまき起こった事件や議論を紹介している点だ。
自分の体験談、目撃談が中心なので、事例の紹介が偏っていたり、
主観的すぎて資料としての信頼性に疑問があるのは著者も認めているけど、
固有名詞の解説や人物の紹介が丁寧なので、ネット史としても読める。

日本のオンライン事情の特徴として、個人サイトが多くてアーカイブが残りにいというのがある。
だからわずか数年前のことなのに、当時の出来事や論争を振り返ろうとしても確認できない場合も多い。
こういう個人的な体験の紹介も、大きな流れの中で見た目撃談として興味深かった。

以下は、チェックした箇所・・・

○インターネットでは一度親しくなったひとと疎遠になるきっかけが生まれにくい=倦怠期がおこりやすい

○ジャーナリズムをジャーナリスト風の文体で書くことだと勘違いしているところが多い

○これまでの日本の個人サイトが既存の権威やマスメディアに対して無批判だったとするのは間違い
 →マスメディアが取り上げない作品を取り上げることで社会的でなく文化的な批判をおこなってきた

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2005 9/9
情報・メディア、HP・ブログ本
まろまろヒット率3

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