赤羽尭 『復讐、そして栄光』 光文社 上下巻 1990

ここしばらく取り組んでいた読書日記コンテンツのblog化がようやく完了した、
らぶナベ@これで1コンテンツ1ページ化とタイトルリストページ独立が実現したので
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さて、『復讐、そして栄光』赤羽尭著(光文社)上下巻1990。

13世紀当時ユーラシア最強だったモンゴルを打ち破り、奴隷から皇帝にまで登りつめた
イスラム世界の碧眼の英雄「バイバルス」を主人公にした歴史小説。

僕がバイバルスの存在を最初に知ったのは、コーエーの「チンギスハーン」だった。
政治78/戦闘力95/知謀85というありえないくらい高いステータスの彼を見つけて興味を持ったけど、
他のイスラム世界の人物と同じく日本での知名度は低くて、これまで彼の生涯に触れる機会は無かった。
そんな折りにたまたまこの本を図書館で見つけたので、読んでみたという奇縁な一冊。

読んでみるとバイバルスの人生はとても劇的なのでやっぱり面白い。
キプチャクのクマン族の子供として生まれ、少年時代にモンゴル兵に両親を殺されて奴隷(マムルーク)になり、
エジプトで軍人として栄達、そしてアイン・ジャールートの戦い(1260年)でモンゴルに復讐を果たし、
マムルーク朝スルタン(皇帝)にまで登りつめた彼の生涯はそれだけで壮大な物語だ。
今まで読んだイスラム世界を舞台にした歴史小説の中でも屈指の面白さだった。

中でも印象深かったのは、経歴的に彼はタタキアゲなイメージが強いけれど、
実は宿敵モンゴルと同じく情報戦をすごく重視していた点だ。
計略や外交手腕も長けていた彼には、タタキアゲの人にありがちな
腕力に頼り過ぎたり硬直したりするところは無い。
マムルーク朝のスルタンになってからも文化政策や社会政策で実績を残しているという
柔軟な一面を知ってまたまた彼に興味を持った。

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2005 8/6
歴史小説
まろまろヒット率4

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