気が付けば15万アクセスありがとう!な、らぶナベだす。
さて、『よみがえる文字と呪術の帝国―古代殷周王朝の素顔』
平勢隆郎著(中公新書)2001年初版。
殷周時代の年代の誤解について資料を丹念に読み解きながら解明している歴史書。
天文学と数学を使って検証しているのも特徴的。
ちょうど今年の年初にこの時代を舞台にした『太公望』を読んだところだったので
興味はあったけど、一般向けというよりも
専門家に向けたコメントも多くて新書にしては窓口が狭いかも。
本文よりも余説の方が面白く感じてしまった。
ちなみに僕は著書の講義「中国古代の数と秩序」を取っている。
内容が面白い上に極端に人数が少ない(時に2人だけ)ので
ほぼオーダーメイドで講義をしてもらっている。
前期の「共依存的生滅の論理の探求」に匹敵するくらい濃密度の講義。
そんな静かでマイナーな熱さが感じられるこの講義がナニゲに好きだ。
2003 11/1
歴史学、中国史
まろまろヒット率2