井上隆二・山下富美代 『図解雑学 社会心理学』 ナツメ社 2001

10年ぶりに復活したドラマ『高校教師』では今回も京本政樹は変態役なのかと思う、
らぶナベ@ソニンがご無体なことされるのかな?

さて、『図解雑学 社会心理学』井上隆二&山下富美代著(ナツメ社)2001年初版。
院の準備のために社会心理学の入門書を探していたところ、
HPにときどき遊びに来てくれているよしぞおさんに紹介してもらった本。
彼女は専攻が社会心理学で専門が自殺論という実に熱いテーマを持っている人。
紹介してもらったこのナツメ社の図解雑学シリーズは雑学とかいいながら
内容はけっこう手堅いし図解があって理解しやすいので
僕も他分野で何度かお世話になっている。

内容は個人レベル、対人レベル、集団レベル、社会レベルの四つの段階ごとに
社会心理学の基本的な考え方を紹介しているが、
やはり社会レベルでのテーマ紹介が面白かった。
特に流行は「独自性への要求」と「同調性への要求」との緊張関係から
生まれるという考え方はおもしろいと思う。
(独自性への要求→同調性への要求→再び独自性への要求へと循環)
そうだとしたら流行を生み出す人はこの二つのジレンマに悩む人かもしれない。

この本は「社会心理学が扱うテーマについてざっと知ることができる」として
紹介してもらったけれど、あまりに網羅的でちょっと物足りなさを感じた。
もう一冊、体系的な教科書を紹介されたので
そちらも読んでから社会心理学の入門はひとまず一段落としよう。

以下はチェックした箇所(一部要約含む)・・・

○社会心理学=人の社会行動が社会的な要因によってどのように影響されるか、
 その影響過程を明らかにすることを目的とする科学

○社会心理学での「集団」=
 1:メンバーが互いに影響を受け合う(社会心理学者は特に相互作用に注目)
 2:メンバーの関係が一定期間継続する
 3:メンバーは共通の目的がある
 4:メンバー間に地位や役割がはっきりしている
 5:メンバーが集団に属していることを自覚している
→「集団」と「群集」との違い=集合期間が定期か一時期か、
 役割が分化しているかしていないか、相互作用が強いか弱いか

○「集団極性化」=個人の時よりもよりも集団の時の決定がより極端になること
→他者の存在が自説の強化と確信になるため(J・ストーナー)

○群集心理の特徴=1:一体感、2:無責任性、3:無名性
→群集は「乱集(モップ)」と「聴集」に分かれる

☆流言
・流言の広まる度合い=事態の重要性×情報の曖昧さ

・流言の特徴=
 1:平準化→情報が要約されて平易化する
 2:強調→情報の中からある要素が飛び出して強調される
 3:同化→伝え手と聞き手がもっている知的、感情的な条件でゆがめられる
(G・オールボルトとL・ボストマン)

☆流行=「独自性への要求」と「同調性への要求」との拮抗から生まれる
→独自性への要求から新たなものが生み出され、それが広まり、
 同調性への要求から受け入れられ、再び独自性への要求が生まれる

○ブランド品に代表される「威光効果」=持つことで優越感を感じる暗示
→暗示のかかりやすさ=「被影響性」
→被影響性が高い人=1:自主性に欠ける人、2:権威に影響されやすい人

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2003 1/20
社会心理学
まろまろヒット率3

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