カルボナーラの意味は「炭焼き職人風」、ペスカトーレは「漁師風」など
イタリア料理は職業名をつけたものが多いけど
プッタネスカの意味が「娼婦風」と知って驚いた、
らぶナベ@そんなおおらかさがイタリアンですな(^^)
さて、『法律学習マニュアル』弥永真生著(有斐閣)2001年初版。
以前この著者が書いた商法リーガルマインドシリーズを読んで、
法学者らしからぬ柔軟な記述と広い視点に好感を持ったので購入した学習本。
この本もわかりやすいなぁっと思っていたら著者はもともと経済学部の出身らしい。
学士入学の著者自身が経験したつまずきや戸惑いなどを参考にして
一般の判例から研究論文、海外文献の調べ方(各段階ごとに詳細に書かれている)、
さらにはゼミへの参加の仕方や小論文、答案の書き方まで記載している。
こういう本では躊躇しがちなWEBサイト上の資料記載も積極的におこなっているのも注目。
法学に限らず学問一般の学習に使える箇所も多くて、
今後も何かとお世話になりそうな予感がする一冊。
以下、チェックした箇所・・・
・抽象的な議論をする際には必ず具体的なイメージを描くことが大切
同時に具体的な事案にぶつかったときに抽象化することも必要
→極めて抽象的な条文と極めて具体的な事案をなめらかに結び付けるのが腕の見せ所
(1-2:具体的なイメージを)
・法律学の勉強では批判的態度が大切=自ら考えることがリーガルマインドの前提
→理論の世界には疑ふことの許されない権威はない
(1-3:リーガル・マインドとは何か)
・法律学は説得の技術=「結論の妥当性」+「結論への道筋」が大切
→結論の妥当性とは一人一人の価値観が異なることを意識した上での結論
(1-5:条文がスタートライン)
・論文は料理に似ている→「テーマ=材料」&「文献=調味料」
(6-2:テーマの探し方)
・注や参考文献を見ただけである程度その論文の出来栄えを判断できる
(6-4:引用と注)
・報告原稿に4箇所くらい目標時間を書き込んでおいて、
もし遅れたら飛ばしてよいところをあらかじめきめておく
(7-2:ゼミでの報告)
・自分も条文から考察を進めていくのだという心がけが
法律の勉強を苦痛の暗記科目から楽しい科目に変える秘訣
(8-1:学年末試験への立ち向かい方)
・答案の書き方・・・
1:条文を徹底的に引用
2:条文を正確に活用
3:自分なりのまとめ&位置付けを示す
4:積極的な理由付けを示す
5:各論点のプライオリティを意識
6:思うよりもう少し具体的に
7:総論を活用
(8-3:実際にやってみよう)
2002 6/13
法律関係、総論(その他)、学問一般
まろまろヒット率4
法務 キャリア