京極夏彦 『絡新婦の理』 講談社 1996

気がつけば今年に入ってから読んだ本はすべて京極堂シリーズ・・・
彼は”憑物”の手法を読者に使っているのかとも思う、らぶナベっす(^^;

さて、『絡新婦の理』京極夏彦著(講談社ノベルス)1996年初版。
京極堂シリーズ第5段。
このシリーズはいつも文庫版の方を買って読んでいたけど
文庫版が出るのを待ちきれずにノベルス版を購入してしまった。
(ノベルス版と文庫版とでは中身もちょっと変えているとのこと)

『姑獲鳥の夏』をのぞけば今まで読んだ中ではこの本が一番印象深い。
タイトルが好きというものあるけどまず本の構図がすごく綺麗。
最後のページと最初のページをリンクさせるのはごくありふれたことだけど
それがすごく滑らかにつながっているのに魅了された。
展開も犯人像が近くなったり遠くなったりしながら推移していき、
そんなことを忘れるほどのインパクトある展開の後に
突然のようにまたふと顕れる手法にも「うまいなぁ」と思えた。
「どこまでが恣意でどこまでが偶然なんだ?」と、
それぞれ独自に動く因子を蜘蛛の糸に絡めるように操る犯人の残像を
追いかけながら読んでいたので思わず没頭してしまった(^^;

ちなみにこの作品はタイトルからも連想できるように
フェミニズム(今風にいえばジェンダー論)を素材に使っている。
うーん、ホントに挑戦的だ(^^)

この本をamazonで見ちゃう

2002 3/25
小説、文学
まろまろヒット率5

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