司馬遼太郎 『世に棲む日々』 文藝春秋 全四巻 1975

『愛していると言ってくれ』の再放送を見る度に
「常盤貴子ってイヤな女やなぁ」と思ってしまう、
らぶナベ@でもあの胸はやっぱり素敵(^^)

さて、『世に棲む日々』(全四巻)司馬遼太郎著(文春文庫)1975年初版。
吉田松陰と、彼の死後は高杉晋作をえがいた長編小説。
著者は他の作品よりもずっと淡々と書いているように思える。
これは若い頃に戦時教育としての受けた吉田松陰のイメージが
著者の中で強かったことへの反動だろう。
作品の中でも「思想とはいわば虚構である」、「二流、三流の人間にとって
思想を信奉するほど、生きやすい道はない」、「本欄手段たるべきものが
思想に化り、いったん胎内で思想ができあがればそれが骨髄のなかまで
滲み入って思想以外の目で物を見ることができなくなる」
などという文章が目立って多いのもこのためだろう。

抑揚少なく書かれているのに最終巻の最後の場面には
他の作品の終わりよりも哀しさや寂しさを感じてしまった。
これは著者の書く姿勢だけでなく高杉晋作という人間の魅力が
際立ってこの作品に影響しているからなんだろう。

この本をamazonで見ちゃう

2000 7/2
小説、歴史
まろまろヒット率4

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です