千葉博 『3時間でわかる民法入門』 早稲田経営出版 1999

ひさびさに会った友達と京都河原町にくり出して
調子に乗って「京都らしい行きつけの店を開拓しよう!」と
思わず素通りしそうになる町屋造りのこじんまりしたお店に突入。
表にメニューも出されていなかったので一見さんはダメかなと思ったが
意外にすんなり入れてもらい、さぁ、何か頼もうとしたら
どこを見ても値段が一切載っていない!!(*o*)
(時価&店が客によって請求額を変えるってやつ)
腹をくくって半分やけくそでいかにも高そうなくじらベーコンや
鰊と茄子の煮付けを含む合計7品目を頼み(雑炊が異常にうまかった)、
もちろんお酒やお茶などの飲み物も飲んで
「これでせっかくもらった奨学金も消えるのか(T_T)」と、
どきどきしながら会計に望むとナント全部込みで合計6100円だった!(@@)
どうやらお店の人に気に入られたらしく(一人3050円)
結果として河原町にて隠れ家的行きつけのお店をゲット!
虎穴に入らずば虎児を得ず。
場所とか店名とかは秘密、興味ある人は今度行きましょう(^^)

さて、本題・・・
『3時間でわかる民法入門』千葉博監修(早稲田経営出版)1999年初版。
民法の概要を理解できる本がないかと書店に行って
手にとってみて一番読みやすそうだったので購入した本。
こういうタイトルの本の例にもれることなく、
まずタイトル通りの時間で読むことはできない。
この本も「3時間でわかる」とか言いながら純粋に読書にかかった
時間だけでも軽くこのタイトルの3倍は超えた。
僕が元々法学の素養が無いこと&注意力が散漫な事もあるだろうが
購入してから気づいたことだがこの本は司法試験受験者のため用に
民法入門書として書かれているものなので(そりゃあ3時間じゃ無理だ(^^;)
入門書と言ってもけっこうシビアなところがある。
ただ、それでもやはり用語説明が丁寧なところなど
読みやすいことは確かで法学の基礎が無くても
それなりにスイスイ読めるようにはなっている。

この本を読んでみて良かったと思えるところは今までわからなかった
「親等」の数え方がようやくわかったということだ。
よく「結婚は三親等までだから従姉妹とは結婚できる」とか
「直系でも六親等までが親族になる」とか耳にするが
どうしてもその数え方が理解できなかった。
それがこの本で親等を図表にして表している箇所のおかげで理解できた。
(つまりその親族の父母まで還ってカウントしろってことだね)

これプラスややこしくて理解しずらかったけど、
かなり重要と思われる用語が二つ・・・
「短期賃貸借」
抵当権と賃貸権が対抗すればその優劣は
抵当権だけの時と同じように登記の先後で決まる。
しかし短期間のものであれば抵当権より後に登記された
賃借権でも対抗できる(=対抗要件を備える)こと。
ただし抵当権者は短期賃貸借をやめさせるように
裁判所に請求することができる。
(その場合でも抵当権は占有権ではないので追い出すことは不可)

「物上代位」
抵当権の目的物が何らかの形で交換価値を表すものに具体的に変形した場合、
(抵当にしていた家が焼失してしまったが同等の保険金が下りたなど)
その具体化された交換価値にも抵当権の効力が及び、
抵当権者はそこから優先的に支払を受けることができること。
ただし債務者が保険金などを受け取る前に
抵当権者自らが差し押さえなくてはいけない。

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1999 11/10
法学、民法
まろまろヒット率3

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