伊藤光利 『ポリティカルサイエンス事始め』 有斐閣 1996

らぶナベ@フィギアスケート男女ペア(フリー)を見て
思わず芸術心を呼び覚まされてしまったっすぅ!(^o^)

さて、本題・・・
『ポリティカルサイエンス事始め』伊藤光利編 有斐閣ブックス
「政策形成論」のテスト勉強のために購入した政治学の入門書。
知り合いから「何でいまさら?」と言われたりもしたが通して読んでみると
なかなか引きつけられる点も多かった。
実はテスト直前に必要な部分だけを読んでほっらかしにしていたのだが、
後になるほど端折り読みや読み飛ばしがどうも気持ち悪くなってきて
ちゃんと最初から最後まで通して読んでみた。
(こういうところが元文学部志望者の弱いところ(^^))
もともとこの本は『日本の政治』(有斐閣)の簡単版として
書かれたものなので、事前に上記の本を読んでいる僕には
特に新しく得たものは無かったが「ここでこういう風な表現をしているんだ」
とか「ああ、この人ってこんなこと言っていたんだ」という風に
感じたことがけっこうあった。
D.イーストン「政治とは稀少資源の権威的分配である」
ヴェーバーによる政治家の資質「情熱、責任感、判断力」
D.ベル「国家は大きな問題には小さすぎ、小さな問題には大きすぎる」
・・・などは特にそう。
そして最終章(第12章:政治改革)はこの本のまとめ的な役割を
担っているが、そこで説明された「多数決型デモクラシー
(合意のなかの対立)」モデルと「合意型デモクラシー(対立のなかの合意)
」モデルの違いは政治学の本質的部分でもあるうえに
現代の他の問題にも有効な視点を与えてくれると思う。

それとヴェーバーが権力について述べている物理的強制力、物的報酬、
正統性という三つの要素は教師の力問題に適応できるんじゃないかな?
例えば、この三つを有していた教師が何らかの理由でこの三つの有力な
権力を維持できなくなってきた・・・その背景は・・っていう風に。
まあ、そういうことは政治学のゼミで教育問題をやるという
「開拓者」なしおやんのお仕事になるんだろうけど。

この本をamazonで見ちゃう

1998 2/11
政治学
まろまろヒット率3

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