政策形成論のテスト勉強のために必要に迫られたことと、
4日につっちーと会ったときにラスウェルの話題が出たことをきっかけに
読み直した佐藤満教授の論文。
主にサバティールのまとめた政治学の中で政治過程論がいかにして
政策過程論に移行してきたのかを解説した論文。
一番根幹となる部分は「政策とは政治過程のアウトプットであり、
あくまで政治過程の従属変数である。
故に政策自体を分析するのではなく、政治過程を分析することが最優先」
とした今までの政治過程論に対して、ロウィが今までの独立変数
(政治過程)と従属変数(政策)を逆転させることによって
より深い議論ができると打ち出した政策過程論について述べている部分
(アリーナアプローチの大元がこれ)。
なんだ、そんなことかと単純に思うかもしれないがこれを押さえていないと
政策形成論はわからないぞということだろうか。
独立変数はあくまで政策でそれによって従属変数たる政治過程が
変化するという視点は政策形成論を語る上で外せないから。
また、ラスウェルの政策科学の定義「その自体の政策問題に関係するデータを
取りそろえ解釈を与えつつ、政策形成と政策執行の過程を説明することに
関わる学問」というのは今でも有効なのだろう。
1998 1/8
政策学、政治学
まろまろヒット率3