一回生の頃から一度は読んでみたいと思っていた一冊。
それが読めて感慨深い面もある(^^)
内容はわかりやすくて論理的な論文を書くにはどうすれば良いのか?
というよくある疑問から発して、テクニック的なものから
文化論的なことまで幅広く展開している。
日本人は本来的に農耕民族、単一的民族でレトリックを必要としない寡黙な
民族とする一般論を見事に論破していて読んでいて気持ちがいい(^^)
ただ、著者がばりばりの左派であるようで
自分の思想信条を必要以上に誇示している面もある。
それを差し引いても論理的な考えをするにはどうすれば良いのか?
説得力ある説明とはなにか?などの論文に限らず必要なことに関して
丁寧に説明されているところが良かった。
特に第一章:よい論文とは?
第十一章:文段(パラグラフ)のまとめかた
第十四章:だめな論文からよい論文へ
の三章はこの本の骨格部分をなしている。
印象に残った言葉・・・
「論文とは大論文であれ、小論文であれ明確な問いを呈示してそれに答えるもの」
「よい論文とは統一、連関、展開いおいてすぐれ明確性においてもすぐれたもの」
「レトリックにおいて非常に大切なのはパラグラフ」
「パラグラフを統一を保証するのは、段を統括する題目文」
「何のアウトラインもなしに論文を書き始めるのは無謀きわまりない」
←政策と同じっすね(^_^)
「注はお世話になった人へのお礼」
1997 4/21
作文指南
まろまろヒット率5